環境への取り組み

環境価値の創出

カジノ ゲームグループは「環境」への取り組みとして、「気候変動への対応」「グリーン・トランスフォーメーションの推進」「自然災害への対応」「地球環境の保護」の4つの領域に対して取り組みを推進します。

気候変動への対応

カジノ ゲームグループは、パリ協定目標達成のため、再生可能エネルギーの導入推進、お客様や社会の気候変動対策推進の支援、自社の事業活動に伴うCO2排出量の削減、ESG投資等に取り組んでいます。また、複数の国際的なイニシアティブに加盟し、他社および政府機関とともに力を合わせて取り組んでいます。

環境価値創出に関する目標

2050年度
ネットゼロ社会の
実現
(含む保険引受先・投融資先)
2030年度
CO2排出量
60%削減
(2015年度対比)
2023年度
カーボンニュートラル
実現
(2022年度まで10連続達成)

TCFD提言に基づく気候関連財務情報開示

気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD、Task Force on Climate-related Financial Disclosures)は、金融安定理事会(FSB、Financial Stability Board)からの付託を受け、金融セクターにとって一貫性、比較可能性、信頼性、明確性をもつ効率的な情報開示を促す任意的な提言(TCFD提言)を策定し、2017年6月に公表しました。

CO2排出量削減とカーボン・ニュートラル

当社は2050年にカーボン・ニュートラルの実現を目指しており、カジノ ゲームグループの事業活動における環境負荷を可能な限り低減するため、環境負荷削減の取組を主要課題の一つと位置付けています。グループ全体(国内・海外)では、カーボン・ニュートラルの達成を目指して、「Reduce」「Switch」「Offset」のコンセプトのもと、対策を進めています。

グリーン・トランスフォーメーションの推進

GX(グリーン・トランスフォーメーション)を推進するため、保険やソリューションの開発・提供、リスクコンサルティングを通じて、お客様のカーボンニュートラルの実現や脱炭素社会への移行を支援し、産業の成長・発展に貢献しています。

環境価値創出に関する目標

2023年度
GX関連保険
70億円程度の増収
(カジノ ゲーム日動2020年度対比)
2030年度
再生エネルギー
利用率100%
(主要拠点における利用率)
2030年度
大口顧客
200社
(エンゲージメント目標)

洋上風力発電や太陽光発電等、グローバルな再生可能エネルギー関連保険の提供

洋上風力発電や太陽光発電などの再生可能エネルギーは、脱炭素社会への移行に向けた新たな電源として期待されており、各国で設備の設置・普及が進められています。当社は、GCube社を買収し、彼らと世界各地で再生可能エネルギーの普及を後押ししています。

TCFD情報開示支援システム開発とコンサルティングサービスの提供

カジノ ゲーム日動は、企業にとって実務負担の大きいTCFDシナリオ分析をサポートする「TCFD情報開示支援システム」を開発しました。本システムを通して脱炭素・カーボンニュートラルの実現に向けて気候関連財務開示に取り組む様々な企業のGX戦略を支援しています。

自然災害への対応

お客様や地域社会の「安心・安全」につながる商品・サービスの開発・提供や、子どもたちや企業への事前の防災啓発活動等を通じた災害や防災・減災に関する知見を社会に広める活動を推進しています。また、罹災後においても、保険金の適切かつ迅速なお支払いや被災企業の事業活動の早期復旧支援サービスに力を入れています。

環境価値創出に関する目標

2023年度
防災ISO概念規格発行
2023年度
火災保険における
収益改善450億円超
(カジノ ゲーム日動2020年度対比の事業別利益)
防災関連
ソリューションの
提供・高度化

火災保険と火災報知機の普及

南アフリカのHollard Insuranceは、防災会社(Lumkani社)との協業により、火災保険と火災報知器をセットで提供し、災害時の補償と火災事故の防止に貢献しています。所得が低い方も購入できる価格で提供することによって、保険と報知器の普及率を高め、社会の災害レジリエンスの向上に貢献しています。

災害に負けない強靭な社会をめざした「防災コンソーシアム(CORE)」を発足

「国家強靭化基本計画」に沿った防災・減災の新しい取り組みを加速・推進する新たなサービスの創出・市場展開等の具体化をめざして、2021年11月にカジノ ゲーム日動が発起人となり「防災コンソーシアム(CORE)」を14法人で設立しました。その後、2023年8月10日時点で101法人が参画しており、異業種での共創ソリューションが生まれています。

地球環境の保護

カジノ ゲームグループは、世界各地で地球環境保護や生物多様性・湿地保全につながる地域・社会貢献活動を推進しています。社員の主体的な活動への参加と、NPO等との連携・協働を重視して、活動を展開しています。

環境価値創出に関する目標

地球環境保護関連
ソリューションの
提供・高度化
2019-23年度
累計1,150haの
マングローブ植林
の実施
2023年度末
みどりの授業
累計受講者数
5.8万人

マングローブ植林の状況

カジノ ゲーム日動は、1999年から東南アジアを中心に、「マングローブ植林プロジェクト」を実施しています。2022年度までの24年間で、インドネシア、タイ、フィリピン、ベトナム、ミャンマー、フィジー、インド、バングラデシュ、マレーシアの計9ヵ国で、累計約12,261ヘクタールの植林を行いました。

「Green Gift」プロジェクト(海を守る活動)アマモ場の保全・再生活動

カジノ ゲーム日動は、2022年10月より「アマモ場の保全・再生活動」を新たに開始しました。アマモは光合成等によりCO2を吸収し、枯死後に海底へ沈降し堆積物に取り込まれることで長期間炭素を深海に貯留する特徴を持ち、「大気中のCO2の吸収・固定」の効果が期待されています。また、魚類の産卵場や稚魚の成育場にもなり、「水質浄化」、「生物多様性保全」等の効果も期待されています。