「お客様や地域社会の“いざ”をお守りすること」は当社の創業時からのパーパスであり、どのような時代にあっても決して変わることはありません。そしてこのパーパス以外に、変えてはならない領域はないとも考えています。
足元では、コロナ禍も契機に、事業環境が大きく、急速に変化しており、社会インフラである保険会社への期待は高まっています。そして、こうした難しい時代の中、従来型の保険ビジネスだけに拘っていると、変わりゆくお客様や社会の本当の期待に応え続けることが難しくなるのではないか、とも考えています。例えば、激甚化する自然災害や増大するサイバーリスクに対して、有事において「保険金をお支払い」するだけで、パーパスを実現したと言えるのだろうか。言うまでもなく、「保険金のお支払い」は保険会社において最も重要な機能ですので、これを万全に実行することは大前提ですが、事故を未然に防ぐ、仮に事故が発生してもその負担を軽減する、そして早期に復旧し、再発を防止する。こうした事前・事後の安心、「保険金支払いに留まらない価値」を提供することもより一層重要になっていくと、当社は考えています。そのために、当社はデジタルも徹底的に活用し、ヘルスケアや防災・減災、モビリティ、サイバー等の幅広い分野において、価値提供領域を飛躍的に拡大することで、当社のパーパスである「お客様の“いざ”という時」を支えるためにも、「“いつも”支えることができる存在」へと進化できるよう挑戦していきます。
時代が変われば、社会課題も変わり、その解決策も変わる。これは当然のことであり、時代の転換点を迎える中で、私たちが役割を発揮すべき領域をしっかりと見定め、そして自らも大胆な変革に挑戦することが重要だと考えています。
当社は、引き続き社会課題解決のトップランナーとして、事業活動と社会課題解決を循環させながら、サステナブルな社会づくりに貢献し、「社会的価値」と「経済的価値(利益成長)」を同時に高めていきます。
そして、こうした社会課題解決と事業活動の循環とその継続的改善にスピード感を持ってしっかりと取り組んでいくことで、全てのステークホルダーの皆様に価値を提供し続け、100年後もそのような皆様から頼られ、真に必要とされる“Good Company”をめざしていきます。